脳卒中の予防について
脳卒中の予防について
脳卒中は様々な危険因子が重なることで起こります。予防のためには危険因子を減らすように努めることが大切です。
「危険因子」
高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、脱水、加齢、遺伝。その他として高尿酸血症、肥満、大量の飲酒、喫煙、ストレスなどです。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積が原因で、コレステロール、血圧、血糖値が少し高くなり、それらが複数重なった状態を言います。メタボリックシンドロームを放っておくと、動脈硬化が進行し、脳梗塞をまねきやすくなります。現在、メタボリックシンドロームと推定される日本の成人は、1300万人。予備軍は1400万人と言われています。40歳以上の男性2人に1人、女性5人に1人がメタボリックシンドロームもしくは予備軍と言われています。
メタボリックシンドロームかどうかチェックしてみましょう。
ウエスト周囲径を1cmでも減らしましょう!
正しい食習慣・生活習慣を身につけましょう
バランスの良い食べ方を心がけましょう
主食(ご飯、パン、麺等の穀類)、主菜(魚、肉、卵、豆腐等のたんぱく質食品)、副菜(野菜、海藻、きのこ類等)をそろえて食べるようにしましょう。食事を抜いたりせず、朝食もしっかりとりましょう。
塩分を控えましょう
塩分のとりすぎは高血圧の原因になります。男性は1日7.5g未満、女性は1日6.5g未満を目標に、血圧が高い人は1日の摂取塩分量を6g未満にしましょう。塩分の多い食品(漬物、佃煮、たらこ等)は控えましょう。だしを濃くとったり、割り正油を利用するのも減塩につながります。また弁当や惣菜、インスタント食品等は濃い目の味付けがされているものが多いようです。添付の正油やソースは控えたほうがよいでしょう。近頃は栄養成分表示のされているものが多いのでしっかりチェックして上手に利用しましょう。栄養成分表示は、食塩を「ナトリウム」で表示してあります。ナトリウム=食塩ではないので注意しましょう。
ナトリウム400mg=食塩約1g
コレステロール・中性脂肪に注意しましょう
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コレステロールの多い食品を控えましょう。
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動物性脂肪より植物性脂肪、魚油をとりましょう。(バター、生クリームこれらを含む洋菓子、肉類の脂肪等に注意しましょう)
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糖質と脂質のとりすぎにも注意しましょう。
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食物繊維の多い野菜、海藻、きのこ類を多めにとりましょう。
肥満の予防と解消を心がけましょう
肥満は高血圧、糖尿病をまねき、血中コレステロールを増やす要因になります。
まずは肥満の判定に用いられているBMI(Body Mass Index)で標準体重を求めてみましょう。
※22はBMI値でもっとも病気になりにくい値です。
標準体重(kg)= 身長(m)×身長(m)×22(適正体重 = 標準体重の±10%の範囲内)